古代小麦の種類と特徴・食べる時に気を付けておきたいこと

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パンやパスタなどの原料となる小麦には「デュラムコムギ」「普通(パン)コムギ」といった種類が主に使われていますが、一部では古代小麦を原材料に使用したパスタやパンなどもあります。

古代小麦というと現代の小麦とどこか違うように思えますが、小麦であることに違いはないためグルテンが含まれ、グルテンフリーダイエットでは避けるべき食材です。

ただグルテンが駄目な人の中には古代小麦であれば食べられることもあるといわれます。

もし食べられるなら食事に取り入れたいという人もいるかと思いますので、この記事では古代小麦の種類や特徴、グルテンフリーダイエットをしている人が食べる場合に留意しておきたいことをまとめていきたいと思います。

 

古代小麦の種類と特徴・食べる時の留意点

それでは、以下に古代小麦の種類と特徴、グルテンフリーダイエットをしている人が食べる場合の留意点について説明します。

 

ライ小麦

ライ小麦は、ライ麦と小麦を人工的に交配してできた比較的新しい穀物です。

「トリチカレ」や「トリティカーレ」(Triticale)とも呼ばれますが、この名称は小麦(Triticum aestivum)とライ麦(Secale cereale)の学名から付けられたとされています。

ライ小麦にもグルテンは含まれますが、グルテンの含有量は少なく消化が良いため、少量のグルテンには反応しない軽度のグルテン過敏症の人であれば安全に食べられることもあるようです。

ただ国内ではほとんど生産されていないためライ小麦を使った食品はほぼ見かけることはないかもしれませんが、もしライ小麦の粉を単体で使ったパンなどがあれば、どの程度まで食べられるかを把握するという意味も含めて試してみると良いかもしれません。

 

スペルト小麦

スペルト小麦はヨーロッパや中東で数千年前から栽培されている古代穀物の一種です。

現在主に使われている小麦と比べると栄養価が高く、またスペルト小麦に含まれるグルテンは吸収されやすく栄養価が得られやすいという利点があります。

また小麦には「フルクタン」というFOMAPの一種が含まれますが、スペルト小麦は現在の普通小麦と比べてフルクタンが少ないということもメリットといえます。

なぜかというと、小麦が駄目な人は必ずグルテンが原因とは限らず、中にはグルテンではなくフルクタンに反応している場合もあり、普通小麦でつくられたパンが食べられなくてもスペルト小麦でつくられたパンは食べられるということもあるからです。

それでもある程度のフルクタンが含まれますが、自然酵母で発酵させるとフルクタンの含有量が少なくなるため、もしフルクタンの少ないスペルト小麦100%のサワードウブレッドが食べられるようであればフルクタンに不耐がある、逆にスペルト小麦100%のサワードウブレッドでも反応する場合にはグルテンが駄目だというように、スペルト小麦を食べることで切り分けることが可能になるようです。

 

ヒトツブ小麦

ヒトツブ小麦は小麦の中でも遺伝子的に最も古くから栽培されていた品種です。

つまり異種交配や品種改良がされていない品種のため、パンコムギとは異なる部分が多いといわれ、普通小麦と比べて以下のような利点があります。

  • 栄養価が高く強力な抗酸化作用がある
  • グルテンの含有量が少ない
  • 体内で分解・消化吸収がしやすい

グルテンフリーという訳ではありませんが、グルテンの含有量が少なく消化吸収しやすいなどの特徴から、グルテンが駄目な人でも問題なく食べられることが多いようです。

ただセリアック病の人はこの限りではないので、あくまでセリアック病ではないということが分かっていてグルテンに過敏性があっても小麦製品が食べたいという時には試してみると良いかもしれません。

 

エンマー小麦

エンマー小麦は、小麦の中で最も古い品種とされているヒトツブ小麦と野草が自然交配して生まれたもので、数千年前から生息しているといわれる穀物です。

現代の普通小麦と比べると高栄養価で消化がしやすいという特徴があります。

グルテンが含まれるため、他の古代小麦と同様にグルテンフリーダイエットでは基本的には避けるべきではありますが、グルテンに不耐性がある人や小麦アレルギーの人でも症状なしに食べられることもあると言われているので、軽度の場合には試してみても良いかもしれません。

なお、エンマー小麦は「ファッロ」と呼ばれることがあります。ファッロとは古代小麦をあらかじめ調理して乾燥させた食品のことで、スープやサラダなどに加えて食べます。 もともとはイタリア語で「古代小麦(ヒトツブ小麦・スペルト小麦・エンマー小麦)を総称したもの」ですが、一般的には「ヒトツブ小麦・スペルト小麦・エンマー小麦を集めたもの」かそのいずれかを表すものを指して使われることが多いです。 そのため、「ファッロ」という名称の製品があった場合には古代小麦のいずれかが含まれておりグルテンフリーの食品ではないことに注意しておく必要があります。

 

ホラーサーン小麦

ホラーサーン小麦は古代エジプトで栽培されていたといわれる古代小麦の一つです。

ホラーサーン小麦はカムット小麦とも呼ばれることがありますが、「カムット」はアメリカのカムットインターナショナル社の商標登録名です。

ホラーサーン小麦をパンコムギとヒトツブコムギを比べると、以下のようなことが利点として挙げられます。

  • 現在まで改良を加えられずに残存している品種で、現在の小麦と比べ栄養価が高い
  • 現在の小麦と比べ高栄養価で抗酸化作用に優れている
  • 現代の小麦よりはグルテンの含有量が少なめで消化が良い(ただし他の古代小麦と比べるとグルテンの含有量としては多めになる)

グルテンフリーダイエットでは基本的に避けるべきではありますが、グルテンの含有量が少なめで消化が良いため、軽い過敏性がある程度の人であれば安全に食べられることも多いとも言われます。

 

まとめ

以上、古代小麦の種類や特徴、グルテンフリーダイエットで摂取する場合の留意点について説明しました。

古代小麦は基本的に現代主流の普通小麦と比べて栄養価が高い、グルテンの含有量が少ないといった特徴があります。

そのため、グルテンに過敏な人でも古代小麦であれば食べられるということも多いようです。

とはいえセリアック病の人はその限りではありませんし、セリアック病でなくても全ての人に安全だとはいえませんが、軽度の人はヒトツブ小麦やホラーサーン小麦のような安全性の高いものを少量から試してみて、問題ないようであれば支障のない範囲で食事に取り入れてみても良いかもしれません。

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