GLUTEN-FREE DIARY

グルテンフリーを含む食事制限に取り組んでいます。グルテン過敏症やリーキーガットなどで、グルテンフリーダイエットを取り入れるための情報をお届けします。

カゼインの種類と問題点・消化機能が弱い人にも安全な乳製品まとめ

calendar

reload

カゼインの種類と問題点・消化機能が弱い人にも安全な乳製品まとめ

乳製品に含まれるたんぱく質の一種「カゼイン」はリーキーガット症候群の主要原因の一つとされています。

ただカゼインには種類があり、すべての乳製品に含まれるカゼインが問題となる訳ではないようです。

そこで今回は、リーキーガットがあるなど消化機能の弱い人でも安全に摂取できるとされている乳製品についてまとめていきたいと思います。

 

カゼインの種類と特徴・問題点・メリット

それでは、まずはカゼインの種類、特徴やメリットとなる点、問題点について挙げていきます。

 

カゼインの種類

カゼインには以下のような種類があります。

  • αカゼイン(アルファカゼイン)
  • βカゼイン(ベータカゼイン):A1 βカゼイン・A2 βカゼイン
  • kカゼイン(カッパーカゼイン)

カゼインの中でも「βカゼイン」と呼ばれるものは、主に「A1」と「A2」という種類に分かれますが、カゼインを摂取することで問題が起きるのは、このうちの「A1」を含む乳製品を摂った場合に限られるといわれています。

A1を含む乳製品を摂ると、リーキーガットの悪化や過敏性腸症候群の原因となるほか、さまざまな慢性病の原因となる場合があります。

 

A1 βカゼインとは

本来牛乳に含まれるβカゼインはすべてA2でしたが、数千年前にヨーロッパで遺伝変種が起こったことでA1を持った牛が存在するようになったといわれています。

A1とA2にはアミノ酸の構造に違いがあり、「A2は209のアミノ酸のうち67番目が『プロリン』という物質」であることに対し、「A1は67番目のアミノ酸が『ヒスチジン』に変化したもの」となります。

A1におけるヒスチジンは、分解されると「ベータカソモルフィン7」というペプチドを生産し、このベータカソモルフィン7が慢性病と関係しているとされています。

 

A1 βカゼイン の問題

ベータカソモルフィン7は炎症促進性があり、リーキーガットのある人や子どもなどの消化機能の未熟な人が摂るとグルテンと似たような症状を引き起こします。

またベータカソモルフィン7が透過した腸をすり抜けて血流に吸収されると、炎症を起こし以下のような慢性病になるリスクが高める可能性があるといわれます。

  • 糖尿病
  • 心臓病
  • 自閉症
  • 統合失調症

ただしすべての人において問題になる訳ではなく、健康な人であれば血流に吸収されることはほとんどなく害になることはないようです。

 

A2 βカゼインのメリット

A1 βカゼイン、つまりA1を多く含む牛乳や乳製品は上記のようにさまざまな問題を起こす可能性がありますが、それに対してA2がほとんどを占めるもしくはA2のみを含む牛乳・乳製品はリーキーガット症候群のある人でも多くの場合において安全に摂取できるといわれています。

ちなみに、A2のみを含む「A2ミルク」と呼ばれるものがアメリカやオーストラリアなどの国で販売されているようですが、これらは「A1ミルク」と呼ばれるA1とA2を同じ割合に近い程度に混合して含む牛乳と乳糖が同程度含まれているにもかかわらず、乳糖不耐症の症状を抑えることに効果があるといわれています。

乳糖(ラクトース)は牛乳などに含まれる二糖類でたんぱく質であるカゼインとは異なるものではありますが、人によってはA2ミルクを摂った後に不快な症状が起こることが少ない場合があるようです。

 

A1 βカゼイン・A2を含む乳製品

次に、A1 βカゼインとA2はそれぞれどのような乳牛や家畜のつくられた乳製品に含まれるのかについて見ていきます。

 

A1 βカゼインの遺伝子を持つ乳牛

牛乳にはA1とA2どちらかのみが存在するのではなく両方が混在している場合が多いようですが、割合的にA1が多く含まれるかどうかは牛の種類によっても違ってきます。

特に、以下のような種類の乳牛からつくられた乳製品はA1を多く含むとされています。

  • ホルスタイン種(フリージアン種)
  • エアシャー種

なお、ホルスタイン種(フリージアン)は一般的な牛のイメージに近い黒と白の斑紋がある牛のことですが、日本における乳牛の99%はホルスタイン種となっているようです。

(ホルスタイン種もともとはオランダが原産となりますが、アメリカなどを通して日本に輸入されています)

 

A2を多く含む家畜

また、A2を多く持つ乳牛の種類は以下のようになります。(ただし異種交配された場合にはA1・A2両方を含みます)

  • キャナルアイランド種
  • ジャージー種
  • ガーンジー種
  • ブラウンスイス種
  • アジア、アフリカなどが原産となる種

また、牛以外の動物についてはほとんどがA2を含むとされています。

  • 山羊
  • バッファロー(水牛)
  • ラクダ

 

乳製品を摂る方法

上記のことを踏まえて、比較的安全に乳製品を摂る方法としては以下のようなことが挙げられます。

 

A1 βカゼインを含む乳製品

A1が多く含む牛乳を摂る場合でも、スーパーなどで一般的に入手可能なものではなく、グラスフェッドの放牧で飼育された牛から搾られた殺菌処理されていないノンホモジナイズの生乳であれば問題ないともいわれています。

生乳は簡単には入手できませんが、牧場で直接販売しているところから購入するという方法があります。

またバターにはたんぱく質がほとんど含まれないため、リーキーガット悪化などの影響を受ける可能性は、「グラスフェッドバター」や「ギー」といったものを摂るとリーキーガットに効果的だといわれています。

参考記事:リーキーガット治療におけるバターの効果と使用する際の留意点

 

A2 βカゼインを含む乳製品

前述したようにA2 βカゼインのみを含む「A2ミルク」というものが海外で販売されているようですが、日本でA2を多く含む乳製品を摂る場合には山羊ミルクなどを選んで摂るという方法があります。(山羊ミルクは通販で購入することも可能です)

ただし、どちらかというと「グラスフェッド・放牧牛の乳牛(家畜)から搾られた殺菌処理されていない生乳」か「チーズなどの発酵食品」「バター」(バターにはたんぱく質がほとんど含まれない)のほうが望ましいといわれています。

たとえばチーズを摂る場合には、以下のようなものがあります。

  • 水牛の乳からつくられたモッツァレラチーズ
  • ゴートチーズ
  • フェタチーズ

 

乳製品を摂取する際の注意点

A2を優勢的に含む乳製品は、リーキーガットがある人などにも安全に摂取できる場合が多いとされていますが、場合によってはA2ミルクであっても摂るのを控えたほうが良いケースもあります。

そうしたケースには以下のようなことが挙げられます。

 

たんぱく質にアレルギーがある場合

A2ミルクの乳製品であってもたんぱく質はA1ミルクと同じ構成になります。

そのため、乳たんぱくにアレルギーがある場合にはA1ミルク・A2ミルクともに注意する必要があります。

 

グルテンに対する抗体がつくられている場合

カゼインはグルテンと大きさや構造が似ており、交差反応を起こす原因の一つとして挙げられています。

グルテンを構成するたんぱく質の一つにグリアジンがありますが、このグリアジンに対する抗体(抗グリアジン抗体)が体内でつくられると、グルテン以外の食品を食べた後にもグルテンを摂取した際と同じような症状が起こる場合があるようです。

この「グルテンを含まない食材を摂ったとしても抗体がグルテンとそのたんぱく質を区別できずに異物と認識し排除しようとする現象」を交差反応といいます。

(すべての人に起こることではありませんが、セリアック病やセリアック病発症の要因となる特定の遺伝子を持った人に見られることがあるようです)

抗原となる可能性がある食材はいくつかありますが、カゼインはその中でも最も大きな反応を示している物質とされています。

山羊・羊などの乳からつくられる乳製品も抗原となる可能性があり、その場合には、グルテンフリーダイエットを厳格に実施しても症状が改善しないという状態になる可能性があるため注意が必要です。

参考記事:グルテンと同じような反応を起こす交差抗原

 

生乳と低温殺菌牛乳の違い

生乳には乳糖を消化する酵素(ラクターゼ)が含まれることや、アレルゲンが少ない(カソモルフィンの量が殺菌する過程で増加するようです)といったことから、生乳と殺菌処理された牛乳であれば生乳のほうが安全に摂取することができるとされています。

ただし生乳であっても交差抗原となる可能性があることに注意しておく必要があります。

関連コンテンツ

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




4 + 20 =